エッセイ童話

恐怖の夜

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くりおねから一言メモ✒

 私の書いた作品すべて日常の日記として書いたものです。
メープル君に関してももちろん日記として書いていました。そして、「恐怖の夜」はメープル君の元気な時の最後の日記となってしまいました。こんなに早く天国へ行くとは思わずとても寂しいです。まみちゃんは、メープル君の作品を涙でいっぱいの顔になりながらネットに上げてくれました。ありがとう・・・。天国に行った後の日記は先日また書き上がりましたので、公開時には機会があったら読んで頂けたら嬉しいです。





体調がとても悪い夜のこと。

夜になると、体格の良い大きな犬さんたちが、我が家にやってくる。

5・6頭はいたかな。

僕はとても怖かった。

僕の体は自然にブルブル。

僕を見に来たようだ。

じっとしていられず、部屋の中を歩き回って、たまに恐る恐る顔を見ると、

大きな体の割にやさしい顔。

でも、それが怖い。

「何しに来たの?・・・」

ママとまみちゃんが上から降りてきた。

「どうしたのかしら、なんだか様子が変ね」

その時まみちゃんが僕の体を持ち上げようとした時、

僕の胸がとても痛く大きな声で、

「キャンキャンキャン」

と言った。

まみちゃんはびっくりした様子で、

「どうしたの?」

と心配そうな様子。

でも、僕にもわからないけど、胸も足もいたい。

なんか変。

僕は頭が真っ白で、

また家の中を変な格好で歩いた。

二人は、”今日はここで様子を見ながら寝ることにしよう”と、

お布団を上から運んで横になったが、

僕は相変わらずじっとしてられない。

大きな犬さん達が何かみんなで話している。

僕は、

「もうみんな帰って」

と震えながら言ってみた。

しかし、みんな笑顔でやさしく、

「うん、うん、うん」と。

 こんな夜が2・3日続いた。

まみちゃんもママもマッサージをしたり、

”身体の冷えは絶対よくない”と、

僕の部屋にホッカイロを二つ。

でも、ぼくは相変わらず変な格好で歩き回るので、

リードを付けられた。

疲れると二人のお布団に。

そしてまた、

立ち上がると上を見上げるのだ。

そして、大きな犬さん達をじっと見ていた。

そんなことが何回も繰り返され、

そして僕は疲れて部屋に入った。

なんて暖かいんだろう。

じっとしていると、暑いくらい。

そんな中、

なんか眠い、

暑い、眠い、

暑い・・・。

眠くなり、ぐっすりと寝た。

そして、朝が来た。

僕の部屋を二人でのぞきながら、

「お部屋に入ったんだ、どう?」

と話しかけた。

「ぼくちょっとわからないけど、少し体調がいいみたい」

僕は部屋から出て、

歩いてみた。

足は元のように戻り、良くなった。

“歩いた歩いた!”とまみちゃんが大喜びで、ママが、

「これからは、胸は負担がかからないように、家の中でも胴輪をつけましょう。

メープルも13歳だから体力をもっとつけてもらわないと」

この時からご飯の時、

毎回ササミのお肉がいつもよりたくさん登場するようになった。

朝はまみちゃんが朝日を浴びるのが良いと

ベランダでしばし朝日を浴び、

まみちゃんは軽く運動。

そんな毎日が続いた。

そのおかげか、犬さんたちの登場は少なくなった。

でも、年に何回かある。

そのたびに体は固まり、

大きな犬さんたちを見上げている。

そんな僕の姿を見て、

ママは”みくちゃん(弥勒菩薩)にお願いしてみよう”と、

玄関にみくちゃんを置き、

「メープルが怖がるので帰っていただくようにおねがいしてみて!」と。

すると、効いたのか、

僕が強くなったのか、

身体が固まらなくなった。

そして、体調が悪い時も寝られることもあった。

ところでみくちゃんについては、そのうちにお話を。

運動神経抜群すぎて、最近失敗したことも。

足をねじってしまったのだ。

すると、また来たね。

最初ほどは驚かなかった。

けど、やっぱり怖い。

顔は笑っているんだよ、”おいでおいで”して、

連れていかれそう・・・。

「なんでしょうか?」と、

声をかけるのが精いっぱい。

僕の様子を見て、

「また来たの?」と、まみちゃんが。

「今日はみくちゃんにお願いするだけでなくて、

 足の為に温水プールで足をのばしてみよう」

“こんな夜に?”と僕は思った。

さっそくライフジャケットを着て、お風呂の温水プール。

「なにこれ、今度はお水がこわい~」

何分かすると、

「は~なんかいい気持ち」

足のマッサージをしてくれて、

“コキン”

「足が伸びる、伸びた」というわけで、

温水プールから出ると、身体は温まり、足もいたくない。

大きな犬さんたちは、帰るところで、

僕に、“またね”と手を振った。

僕は、

「もう来ないで」と小さな声で言った。

みくちゃんは優しい顔で、

「よかったね」と。

僕は朝までぐっすりと寝ることができました。

おわり

3/2402

3926/137390

476p

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